防火ガラスの網目越しに群青 この瞳に映った唯一の正しさ 昨日と今日の境目(ライン)を越えて 届く憧憬は既に冷めきっていた あの子みたい成れない 移ろう世界に慣れない それで失くした色々 軋む音が轟く この腕を掴んで放さない厭世感は誰? 心臓の高鳴りが制服を伝って聞こえる 手首に残った傷痕(ライン)が疼いて 下書きの想いはより曖昧と化す 宛てなど知らないけど逃げ場を探したりする 希望染みた言葉じゃ美化するには及ばない あの人がするような愛し方を学べずにいて 外されてしまった 人というこの陣列(ライン)から 自由のくせして選択肢は多くない 育む迷夢だけが私を占めてゆく こんな私に相応しい肩書 ‐死に損いの一七歳‐ 誰にでもきっと正しい世界が在って 未だ其処に行けてないだけだと言い聞かせた 泣いて忘れるには余りにも空は綺麗過ぎて この儘私を逆さまに堕として欲しかった 生きている間は終わりを感じずにいようか そうして続いて行く果ての無い路線(ライン) |